【コラム/細野真宏の試写室日記】「名探偵コナン 緋色の弾丸」の完成度と「鬼滅の刃」のXデーは?(映画.com)

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出典元:映画.com

映画はコケた、大ヒット、など、経済的な視点からも面白いコンテンツが少なくない。そこで「映画の経済的な意味を考えるコラム」を書く。それがこの日記の核です。また、クリエイター目線で「さすがだな~」と感心する映画も、毎日見ていれば1~2週間に1本くらいは見つかる。本音で薦めたい作品があれば随時紹介します。更新がないときは、別分野の仕事で忙しいときなのか、あるいは……?(笑)(文/細野真宏)

 「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」は、4月4日(日)時点で、興行収入394億3658万5950円(動員2857万6157人)を記録しています。

 2021年2月24日更新の第114回コラム【「鬼滅の刃」が異次元の興行収入400億円突破の可能性は?】(https://eiga.com/extra/hosono/114/ )の際に考察したように、(当時は公開日未定状態だった)「シン・エヴァンゲリオン劇場版」と、4月16日(金)公開の「名探偵コナン 緋色の弾丸」の2作品が大きなポイントとなるとしていました。そして、そこで書いていたように「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の公開日は、緊急事態宣言が全国で解除される予定だった最速の3月8日(月)に決定しました。

 その意味では、ここまでは想定内の動きをしています。

 まず、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」は期待通りに、公開初日の平日の月曜日に、興行収入8億277万4200円(動員数53万9623人)というロケットスタートを切りました。

 そして、最初の1週間で興行収入33億3842万2400円も稼ぎだしました。

 さらに、2週間で興行収入49億3499万6800円と、僅か14日間で興行収入が50億円規模にもなっているのです。

 私は、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の最終的な興行収入の見通しを、作品の構造上「アベンジャーズ エンドゲーム」対比で87億円が目安ではと当初から想定していて、この見通しは現時点でも変わっていません。

 とは言え、「24年ぶりの舞台挨拶」をして、それを大規模なライブ中継イベントで行なうなどの想定外な動きも見せています。

 想定では、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」が公開されると、多くの座席と上映回数を確保することになるので、しばらくは 「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」のスピードが落ちると考えていました。

 ただ、「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」は昨年の10月16日(金)から公開されているにもかかわらず、上位を維持し続けていたので、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」との両立は可能だと思っていました。それは、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」は公開当初こそ大きく跳ねるので「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」のダメージは少なくないのですが、徐々に影響が弱まるため、「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の再加速が始まる、という具体的なイメージがあったからです。

 実際に「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」は、「日本の映画史上初の興行収入400億円」まで、残り5億円台にまで迫っています!

 残るは、もう1つのポイントとなる4月16日(金)公開の「名探偵コナン 緋色の弾丸」の影響です。

 劇場版の第24作目となる「名探偵コナン 緋色の弾丸」は、一般向けの完成披露試写会が4月6日(火)に行なわれたので、今回は完成度から書いておきます。

 まず、「名探偵コナン」シリーズは、第22作目の「名探偵コナン ゼロの執行人」で覚醒し、興行収入は、それまでの最高60億円台から一気に91.8億円という「90億円コンテンツ」にまで成長しました。

 これについては第3回のコラム(https://eiga.com/extra/hosono/3/)で書いていたように、非常に作品のクオリティーが高かったので納得の結果でした。

 ただ、残念ながら、続く第23作目の「名探偵コナン 紺青の拳」については、作品の出来が落ちてしまっていたのは否定できませんでした。

 とは言え、こちらも興行収入93.7億円と、ほぼ変わらない結果となっています。

 これについては、第22作目の「名探偵コナン ゼロの執行人」で作品の人気に火がつき、しかも「10連休」という「超異例なゴールデンウィーク」があったので、これらの相乗効果の結果だと判断しています。

 そのような流れであるため、「名探偵コナン 緋色の弾丸」は、作品の出来が良くなければ、興行収入が落ち込むことも視野にはありました。

 ただ、それは杞憂に終わってくれそうです。というのも、本作は、第22作目「名探偵コナン ゼロの執行人」に続き、「相棒」シリーズでも知られる櫻井武晴が脚本を手掛けていて、「名探偵コナン ゼロの執行人」に匹敵するレベルの面白さとなっていたからです。

 詳しくは次回に解説しますが、「名探偵コナン 緋色の弾丸」は“過去最高傑作”と言っても過言ではないと思います。

 そのため、これまでの大きな目標であった念願の「興行収入100億円突破」を目指せるレベルとなっています。

 心配があるとすると2点で、1つ目は、「内容の楽しみ方」のポイントがある点です。この点に関してはネタバレ抜きで次回のコラムで解説します。

 そして、2つ目ですが、これも想定していた新型コロナウイルスの「変異株」の流行による「第4波」の影響が出る点です。

 新型コロナウイルスの「変異株」の流行による「第4波」については“来る”ことは想定できていても、「変異株」という新たな局面なので規模と期間については未知数な面が大きいのが実態です。

 いずれにしても、4月16日(金)公開の「名探偵コナン 緋色の弾丸」が「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」に及ぼす影響は大きいと思っています。

 そのため「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」には、何とか4月15日(木)の段階で、興行収入400億円突破を達成していてほしいのが本音です。

 ただ、現実には春休み期間が終わってしまったので、4月15日(木)の段階では届かない可能性もあります。

 そこで、最も注目すべきは「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の映画館での上映がいつまでなのか、という点でしょう。

 本来は、ロングラン期間なので、映画館サイドが上映したいという希望があれば続いていくものですが、今回は「Blu-rayとDVDが6月16日(水)に発売」という告知が早めにされています。

 さらに、その予約特典として、全国5都市での舞台挨拶付上映会が以下の日程で決定しています。

・2021年5月29日(土)/東京会場:花江夏樹
・2021年5月29日(土)/大阪会場:松岡禎丞
・2021年5月30日(日)/北海道会場:鬼頭明里
・2021年5月30日(日)/名古屋会場:下野紘
・2021年5月30日(日)/福岡会場:日野聡

 そのため、この5月末くらいには映画館での通常の上映が終わっている可能性があると思われます。

 ただ、いくら4月16日(金)公開の「名探偵コナン 緋色の弾丸」が大きな展開で映画館を席捲しようと、「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の映画館での上映が終わるという事態にまではならないのではないでしょうか。

 アメリカで想定以上に深刻化し続ける新型コロナウイルスの影響が日本にも及び、4月29日(木・祝)公開予定だったハリウッドの大作映画「ブラック・ウィドウ」が突如公開延期となったので、ゴールデンウィークは座席に余裕が生まれることになりました。

 そう考えると、ゴールデンウィークも「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の上映は、座席数と上映回数はさておき、続くのが自然だと思います。

 そして、この「鬼滅の刃」という作品では、製作サイドもキャラクターをとても大事にしていて、キャラクターの誕生日には、新規の誕生日祝いのイラストをWEB上で発表していたりしています。

 さらに、キャラクターを大切に感じているのはファンも同様です。

 そのため「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」では“主役”ともいえる煉獄杏寿郎の誕生日が5月10日(月)なので、せめてそこまでは映画館での上映を続けてほしいと思っています。

 その段階では、「日本の映画史上初の興行収入400億円」は確実に達成されていて、多くのファンがスクリーンで快挙を祝いながら煉獄杏寿郎の最後の勇姿を“見届ける”ことができるはずです。

 煉獄杏寿郎というキャラクターは、私達が日ごろ忘れがちな非常に大切な価値観を体現し伝えています。

 今回の日本映画史上で異例すぎる現象は、この煉獄杏寿郎によるものも大きいのです。

 このタイミングであれば5月10日(月)までは、できるだけ多くの映画館での上映を続けてもらい、それ以降は各劇場の判断で後進に譲っていく形が一番望ましいのではと考えます。

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