「シャン・チー」中国上映禁止の危機 主演の中国系カナダ人俳優が政権批判で(映画.com)

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出典元:映画.com

日米ボックスオフィスで首位デビューを飾る好発進となったマーベル・スタジオ最新作「シャン・チー テン・リングスの伝説」だが、主演俳優シム・リウによる過去の問題発言が浮上したことで、中国での公開が危ぶまれている。

 同作は、最強の力を持ちながらもそれを封印してきた心優しきヒーロー、シャン・チーの誕生を描く物語で、中国系カナダ人俳優のリウが主人公シャン・チー役に大抜てきされた。

 米Deadlineによれば、このほど、共産主義政権下の中国がいかに悲惨かを両親から聞かされて育ったというリウが、2017年にカナダ公共放送CBCと行ったインタビューで中国に触れ、「多くの国民が飢餓に苦しむ開発途上国」と発言していたことが発覚。たちまち同国内のソーシャルメディア上で広まり、すでに一大論争へと発展しつつあるという。

 民主化を求める若者たちを中心に香港で抗議デモが勃発して以降、中国政府は海外からの影響を最小限にとどめるべく、外国映画の公開に関しても、検閲や上映本数の制限などを通じて締めつけを強化する傾向にあり、監督や出演者が過去に中国に対して批判的な発言をしたとの理由で、ハリウッド映画が相次いで上映禁止の憂き目に遭っている。

 4月に行われた第93回米アカデミー賞で、「ノマドランド」のクロエ・ジャオ監督がアジア系女性として同賞史上初の監督賞に輝いた際にも、北京出身のジャオ監督がかつて「私が10代の頃の中国は、嘘に満ちあふれていた」と発言をしていたことが発覚するや否や、アカデミー賞授賞式のテレビ放送をとりやめ、さらに「ノマドランド」の公開を直前で中止した。当局は、アカデミー賞直前にジャオ監督がゴールデングローブ賞で作品賞と監督賞をダブル受賞した際には「中国の誇り」と称えていた。

 マーベル・スタジオの次回作となる「エターナルズ」も、そのジャオ監督がメガホンをとっているだけに、中国での公開は期待できそうにない。「ブラック・ウィドウ」もいまだ公開のめどが立たないなか、ディズニー/マーベルは世界最大の映画市場である中国で、今後も苦戦を強いられそうだ。

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