【コラム/細野真宏の試写室日記】「モンスターハンター」のポテンシャルと「鬼滅」「エヴァ」など春休みの見通しは?(映画.com)

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出典元:映画.com

映画はコケた、大ヒット、など、経済的な視点からも面白いコンテンツが少なくない。そこで「映画の経済的な意味を考えるコラム」を書く。それがこの日記の核です。また、クリエイター目線で「さすがだな~」と感心する映画も、毎日見ていれば1~2週間に1本くらいは見つかる。本音で薦めたい作品があれば随時紹介します。更新がないときは、別分野の仕事で忙しいときなのか、あるいは……?(笑)(文/細野真宏)

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 いよいよ緊急事態宣言が解除され、春休み期間となり映画興行も盛り上がりを見せそうです。

 先週の「トムとジェリー」に続き、「モンスターハンター」という大型のハリウッド映画が公開されるのです。

 そして邦画では新型コロナウイルスの影響で公開延期となっていた「騙し絵の牙」が公開されます。

 この2作品はどちらも春休み興行に相応しいポテンシャルを秘めていると思われます。

 ただ、今週末から「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」と「シン・エヴァンゲリオン劇場版」が新たな入場者特典を配るため、「座席配分問題」が出てしまうことが危惧されます。

 特に2020年10月16日(金)から公開されている「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」ですが、昨年に歴代興行収入1位を記録するばかりか、目下の興行収入が390億円付近。400億円という前人未到の興行収入まで、あと一歩というところまで来ています。

 本来であれば1年間くらいのロングランはあり得ましたが、テレビ版「鬼滅の刃」の第2期(シーズン2)が控えていたりするため、「Blu-rayとDVDが6月16日発売」という発表と共に、「最後の入場者特典」の配布が、今週末3月27日(土)と来週末4月3日(土)から先着100万人ずつで決まりました。

 これは、「より作品のクオリティーを体感できる映画館で見たい」と常々思っていた多くの人たちの足取りを軽くする効果が期待され、私は比較的早く200万人以上の動員を増やすことに成功すると思っています。

 ちなみに、3月21日の時点で動員は2812万4311人。つまり、興行収入400億円突破に加えて、動員でも3000万人という大台を突破するという、想像を絶するような記録を打ち立てる結果になり得るわけです。

 そのため、特にこの2週間は「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」用の座席を増やす対応が重要になります。

 そして、今週中には前作「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」の興行収入53億円を超える見通しの「シン・エヴァンゲリオン劇場版」について。こちらも、あと20億~30億円は稼ぐことができるだろうと私は想定しています。

 つまり、これからの春休み期間は「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」と「シン・エヴァンゲリオン劇場版」が両輪としてキチンと機能しそうなのです。

 それに加えて、今週末の3月26日(金)から大型新作が投入されるので、なかなかの賑わいをみせそうです。

 まずは、邦画の「騙し絵の牙」。こちらは「新解釈・三國志」の興行収入が40億円突破や、紅白歌合戦の司会も務めるなど、波に乗っている大泉洋が主演する作品です。

 「罪の声」の原作者・塩田武士が出版業界を舞台に大泉洋を主役として当て書きし、2018年の本屋大賞にノミネートされた原作本だけあって、終始、大泉洋節が冴え渡っています。

 ただ、大泉洋は、前作の「新解釈・三國志」のヒットが「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」のメガヒットによって霞んでしまっていたので、「ま~た、鬼滅だよ。あとエヴァンゲリオンもだよ…」といったボヤキが飛び出すのかもしれません(笑)。

 本作は、吉田大八監督作品ということも重要な点でしょう。

 これまで吉田大八監督は「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」「桐島、部活やめるってよ」「紙の月」など、名作を作り続けてきているのですが、実は興行収入10億円を突破したことがなく、本作でそれが実現できるかどうかが大いに注目されます。

 (「騙し絵の牙」のレビューはプロレビュアーの方で書きます)

 そして、大型のハリウッド映画である「モンスターハンター」もいよいよ公開されます。

 本作は、「バイオハザード」シリーズと同様に、主演ミラ・ジョボビッチ×ポール・W・S・アンダーソン監督という“夫婦タッグ”が再び手がけた作品。しかも「バイオハザード」と同様に、日本発のカプコンの人気ゲームが原作となっています。

 「モンスターハンター」と「バイオハザード」の映画は、作風も含めて非常に似ている面が多いのです。ただ、実は経済的な側面では、大きな違いがあります。

 それは、「モンスターハンター」では、日本の映画会社で最大手の「東宝」が作品に出資して製作されている点です。

 これは、東宝が2015年4月に「TOHO VISION 2018 東宝グループ 中期経営戦略」を発表した「東宝グローバルプロジェクト」というものが関係しています。

 日本では、映画の市場規模は限界がありますが、世界ではマーケットがどんどん広がっているため、ハリウッド映画に出資して、利益を増やすチャンスを得ようとする手法です。

 具体的には、2019年公開の「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」、「名探偵ピカチュウ」、2021年公開の「モンスターハンター」、「ゴジラVSコング」にも出資し、ハリウッドで製作中の実写版「君の名は。」などへの出資も決まっています。

 このプロジェクトの規模感はかなり大きいのです。1953年に設立された東宝のアメリカの子会社「Toho International」は、それまで実質的に休眠状態のような感じでした。しかし、東宝は、2019年3月5日に154億4600万円もの巨額な増資を行ない、海外展開への基盤を作っています。

 「モンスターハンター」の日本での配給は、東宝と、東宝の傘下にあり洋画を扱う東和ピクチャーズが担当しています。

 そのため、映画が始まる際には、これまで通り、冒頭に、「いつもの東宝のロゴマーク」が出てきます。

 ただ、本作の場合は、そのすぐ後に、世界共通バージョンの本編冒頭で、「世界用の東宝のロゴマーク」が出てくるのです!

 しかも、映画の終わりにも出てきます。

 この本編のロゴマークは、邦画などで出てくる最初のロゴとは少しだけ変わっていて、何か感慨深いモノがありました。

 ちなみに、本作の出資は、「東宝」以外では、「バイオハザード」と似ていて、ドイツの映画製作会社「Constantin Film」、中国の映画製作会社「Tencent Pictures」、アメリカの映画製作会社でソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントの子会社である「Screen Gems」などが行なっています。

 そして、制作費は6000万ドル(60億円規模)になっています。

 さて、本作「モンスターハンター」のポテンシャルですが、このような経緯からも分かるように、「バイオハザード」シリーズと似ていると言えるでしょう。

 2002年から公開された「バイオハザード」シリーズですが、これは2016年の「バイオハザード ザ・ファイナル」まで続きました。

 この「バイオハザード」シリーズは、途中で主演の降板情報などいろいろとありましたが、結局6作も製作されたのは、やはり「大ヒット作」ということが大きいでしょう。

 特に日本での人気が高かったという点も大きな特徴でした。

 では、本作「モンスターハンター」も「バイオハザード」と同じくらい大ヒットするのか――それは、今のところ未知数です。

 まず、映画「バイオハザード」シリーズは、日本で初期の頃はそこまで大ヒットはしていませんでした。作品が進むに連れてファンが増えていったという状況があったのです。

 そのため、「バイオハザード」の観客をどこまで「モンスターハンター」に誘導できるのかが最大の課題と言えるでしょう。

 なお、2016年の「バイオハザード ザ・ファイナル」が興行収入42.7億円を記録しているので、「モンスターハンター」のポテンシャルとしては興行収入30億~40億円くらい行っても不思議はない面もあります。

 とは言え、やはり初めて映画化された作品なので、「モンスターハンター」の興行収入は、まずは10億円に到達できるかどうかが最初の注目点だと思います。

 ちなみに、私は「バイオハザード」シリーズは、そこまで興味を持てなくて、あまり入り込めなかったのが正直なところです。

 そのため、「バイオハザード」シリーズがなぜ日本でこれだけのヒットをしていたのかは、あまりピンときていません。

 その意味で言うと、私は「モンスターハンター」の方が好きでした。

 ストーリーは思ったよりもシンプル。予備知識なしで頭を使わずに、良い意味で頭を空にしてアクションを楽しむことができたからです。

 私は、字幕版と吹替版の両方を見てみましたが、それぞれの良さがありました。吹替版の方は、「鬼滅の刃」の主人公役の花江夏樹も声優で参加しているので、冒頭の方で「あれ、炭治郎?」とか思ったりしていました。

 そして、最大の注目は、タイ出身の「マッハ!!!!!!!!」などでブレークしたアクション俳優トニー・ジャー。彼が、主演のミラ・ジョボビッチのパートナーのような役柄で出ていて、異世界の「不思議な言語」を話します。

 吹替版の方は、この難役を松坂桃李が担当しています。

 ちなみに、私は、トニー・ジャーについては、字幕版も良かったと感じました。

 それは、字幕版の方では、「不思議な言語」に、たまに字幕が入っていて、意味が分かりやすい部分があったからです。

 以上のように「モンスターハンター」については未知数な面もありますが、やはり久しぶりのハリウッド超大作のアクション映画なので、待ちに待っている人も少なくないのかもしれませんね。

 「モンスターハンター」の動向によっては、「座席が足りない!」といった嬉しい悲鳴が全国の映画館から出るのかもしれないので、今週末は大いに注目したいと思います。

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