出典元:アーバン ライフ メトロ
仕事用のリュックを膝に抱えて電車の席に座っていると、新宿駅の到着を告げる車内アナウンスが響きました。
【国の調査】ずば抜けて多い 若者たちの「SNS利用」時間
ドアが開いて乗客が乗り降りし、私(ズズズ。イラストレーター、ライター)の前に立つ人が入れ替わります。再び電車が走り出す頃には、さっき乗ってきたばかりの人たちが皆、片手を顔の前に上げてスマホの画面に夢中になっていました。
狭い電車の中でニュースやSNS、映画やドラマなど世界中の情報にアクセスする。そんな光景を眺めながら、無意識に私の手もスマホへ伸びていました。そして、画面を見て思うのです。
「……あれ? 何がしたくてスマホ開いたんだっけ?」
とりあえずSNSをチェックしてみましたが、思い返すと電車の中だけでなく、ランチタイム、入浴中、就寝前のベッドなど、最近は1日の大半をスマホ操作に費やしているような気がしてきました。
自分がスマホをどのくらい使っているか分かるiPhoneの機能(スクリーンタイム)で、試しに先週分の使用状況を確認すると、1日平均で6時間44分、1週間の合計時間は47時間8分。
音楽を聴いたり、電子書籍を読んだりすることもあると自分に言い聞かせつつ詳細を確認すると、47時間中22時間がSNS利用。1週間のうちのほぼ1日分の時間をSNSに費やしている。これには恐怖に似た妙な胸騒ぎを覚えました。