Kan Sanoが語るブルーノート、ドナルド・バード、UK新世代ジャズへの共感(Rolling Stone Japan)

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出典元:Rolling Stone Japan

シャバカ・ハッチングス、ヌバイア・ガルシアなど現代のUKジャズ界を代表するアーティストが集結し、ブルーノートの名曲をカバーしたコンピレーション・アルバム『Blue Note Re:imagined』が10月2日に日本先行発売。同作の日本盤ボーナストラックとして収録されるKan Sano「Think Twice」(原曲はドナルド・バード)は、配信シングルとして世界リリースが決定した。

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トム・ミッシュやジャイルス・ピーターソンなど、UKジャズ界からも称賛されてきたKan Sano。『Blue Note Re:imagined』は、昨年90周年を迎えた名門デッカ・レコードとブルーノートがタッグを組んだ企画で、デッカ・レコードが日本人アーティストの楽曲を世界リリースするのは、今回のKan Sanoが史上初となる。

「気がつけば10代の頃から今まで、ずっとブルーノート作品に魅了されてきた」というKan Sanoに、同レーベルの魅力と『Blue Note Re:imagined』について語ってもらった。聞き手はジャズ評論家の柳樂光隆。

―まず、Kan Sanoさんにとってブルーノートはどんなレーベルですか?

Sano:ここ最近、自分の中でレコードブームが来ていて。その流れで昔のブルーノート、50~60年代の作品を改めて聴いてるんですけど、やっぱりいいんですよね。ずっと音楽を聴いてきて、成長して耳が変わっていく中でも随所でブルーノートを必ず聴いている。それってよく考えるとすごいことで。王道なのに革新的だからだと思うんですけど、そういうレーベルは他にないと思いますね。

―ブルーノートの存在を知ったのはいつ頃でしょう?

Sano:僕のブルーノート歴は、イコール僕のジャズ歴になるんです。高校生からジャズを聴き始めたんですけど、最初に何を聴いたらいいかわからなくて。地元のCDショップに行って、ジャズのコーナーを見ていたらフリーペーパーがあって。そこにモダンジャズの名盤がいっぱい紹介されていたので、それを片っ端から聴いていったんです。自分がいいと思うかどうかっていうよりは「教養」という感じ。その流れでブルーノートの作品もたくさん聴いていきました。

そのフリーペーパーで紹介されていたのはマイルス・デイヴィス、ビル・エヴァンス、セロニアス・モンク、ジョン・コルトレーン、ソニー・ロリンズといった50年代のモダンジャズ。これがジャズなんだと思って聴いてました。最初は4ビートの良さがいまいちわからなくて。でも、高校生の僕にはCDをたくさん買うお金もないし、ずっと同じのを繰り返し聴いていたんですけど、買ったCDの中でもリー・モーガンの「The Sidewinder」(64年の同名作に収録)とか、ハービー・ハンコックの「Watermelon man」(62年の『Takin’ Off』収録)とか、最初に好きになったのはそこら辺のファンキージャズでしたね。

―その後は?

Sano:高校の頃に一番ハマったのがハービー・ハンコックが70年代にやってたようなジャズファンクと、マーヴィン・ゲイやダニー・ハサウェイみたいなニューソウル。当時は70年代の音楽が好きでした。

そこからバークリー音大に進学するわけですけど、周りにジャズマンもたくさんいたのもあって、どんどんジャズの世界に入っていって。そこで4ビートの面白さにハマって、ブルーノートをまたちゃんと聴くようになったんです。モダンジャズの中でも、もう少しコンテンポラリーな匂いがするウェイン・ショーターとかハービー・ハンコックを聴くようになって、アートワークとかもいいなって思うようになりましたね。その頃から他のレーベルとの違いを感じるようになっていきました。

―ハービーの作品でいうと、お気に入りが『Head Hunters』(73年)だったのが『Maiden Voyage』(65年)に変わったと言いますか。

Sano:そうですね。あとは同じハービーでも、60年代にサイドマンとして参加しているようなものを聴くようになって。リー・モーガンの『Search For The New Land』(66年)や『Cornbread』(67年)、ドナルド・バードの『Free Form』(66年)とか。実際、バークリーもそういう学生が多かったんですよ。みんなハービーをとにかく聴くんですけど、その中でも60年代の作品を聴いている人が圧倒的に多くて。ハービーは年代によってジャンルが変わってくるので、聴いてる人も変わってくる。ちなみに僕らの頃は、(現在と違って)80年代のハービーは誰も聴いてなかったですね(笑)。

―バークリーにいたらハービーのリーダー作もそうだし、マイルス・デイヴィスのセカンドクインテットに参加していたハービー、ショーター、ロン・カーター、トニー・ウィリアムスをめっちゃ聴く感じですよね。いわゆる新主流派と呼ばれるような。

Sano:当時は僕もマイルスを一番聴いていたので、マイルスの周辺ってことでハービーも入ってましたね。高校生の頃に見たフリーペーパーでもマイルスが紹介されてて、今思うとそれが大きかったのかなって思います。ジャズを聴き始めてからちょっと経つとフュージョンって音楽があることを知って、それでマイルスの『Bitches Brew』(70年)を聴いて、どんどんマイルスにハマっていったんですよね。

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