ジュリエット・ビノシュ、チューリッヒ映画祭でアワード獲得 フランス映画のアイコンに(映画.com)

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出典元:映画.com

10月4日まで開催されたスイスのチューリッヒ国際映画祭で、ジュリエット・ビノシュがそのキャリアを讃えるゴールデン・アイコン・アワードを授与された。女優としてはこれまでダイアン・キートン、ジュディ・デンチ、グレン・クローズ、ケイト・ブランシェットが受賞しているが、フランス人女優では初めて。今年のチューリッヒはフランス映画を特集のひとつに組んでおり、「フランス映画のアイコンであり、さらにハリウッドでも活躍を続ける女優の象徴」と評された。

 「イングリッシュ・ペイシェント」(1996)でビノシュがアカデミー賞助演女優賞を受賞してからすでに20年以上が経つが、欧米を股にかけたそのしなやかな活躍は留まるところを知らず、最近では河瀬直美監督の「Vision」、是枝裕和監督がフランスで撮った「真実」に出演したのが記憶に新しい。

 チューリッヒではフランスのマルタン・プロボ監督による新作「How to Be a Good Wife」が披露された。本作は、50、60年代にフランスに存在した、良妻教育を施すいわゆる花嫁修行の学校を舞台に、校長である夫を突然失くし、学校経営を切り盛りする傍ら、自立に目覚めるヒロインを描くコメディ。「シャンパンの泡のような映画」とビノシュが称するように、カラフルな映像とコミカルなセリフ回し、さらにクライマックスには歌と踊りも登場する盛り沢山の内容だ。1968年の五月革命前夜までが描かれ、フェミニストのプロボ監督の意図が盛り込まれている。

 ビノシュは舞台挨拶で、「プロボ監督はとても繊細な神経を持った人で、本作では女性たちが自由に目覚める過程を描いています。でもセットでは、わたしは男性監督や女性監督といったことは考えません。性別を超えた、アーティスト対アーティストの仕事だと思っています」と語った。またパンデミックの現状に触れ、「現在のような過渡期には、より強く、確かな人間同士の絆が必要とされます。そんななかで映画とは、わたしたちのなかにある恐れを鎮め、ガードを引き下げてくれるものだと信じています」と語り、拍手を浴びた。

 次回作は、イラクで人質になり生還した著名なジャーナリスト、フロランス・オブナが書いたベストセラー小説を、フランスの人気小説家エマニュエル・カレールがメガホンを握り映画化する注目作、「Le Quai de Ouistreham」が待機している。(佐藤久理子)

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