現代アメリカの精神的支柱、アリシア・キーズが激動の時代に届けた集大成(Rolling Stone Japan)

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出典元:Rolling Stone Japan

アリシア・キーズが4年振り通算7作目のニューアルバム『ALICIA』を発表。本日10月7日に日本盤CDがリリースされた。「自分のあらゆる側面を全てさらけ出した」というアルバムの背景を、新刊『ディス・イズ・アメリカ 「トランプ時代」のポップミュージック』も話題の音楽ジャーナリスト・高橋芳朗が解説する。

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激動のアメリカのなかで、アリシア・キーズの存在感が増してきているーーそんなことを意識するようになったのは、「多様性と包括性」をテーマに掲げた2019年開催の第61回グラミー賞授賞式がきっかけだった。#MeTooムーブメントの盛り上がりを反映しながらも女性アーティストの受賞が少なかった前年の反省からフェミニズムを前面に打ち出したこの年のグラミー賞において、第47回(2005年)でのクイーン・ラティファ以来14年ぶりの女性ホストとして白羽の矢を立てられたのがほかでもないアリシアだったのだ。

これまで15回のグラミー賞受賞歴を誇り、「Superwoman」や「Girl On Fire」といったエンパワメントソングを歌ってきたアリシアは、ちょうどこの前年2018年6月に音楽業界で働く女性の地位向上を目的としたキャンペーン「She Is The Music」を発足したばかりだった。グラミー賞を主催するレコーディングアカデミーがウーマンパワーの象徴として彼女を担ぎ出したのにはそんな経緯と背景があったわけだが、まさにセレモニーの冒頭、レディー・ガガ、ジェイダ・ピンケット・スミス、ジェニファー・ロペス、そしてミシェル・オバマ前大統領夫人を招聘して共にフェミニズムを主張した歴史的オープニングは、キャリアを通じて世の女性たちを鼓舞し続けてきたアリシアへの敬意と信頼から生まれた名場面だろう。

この第61回グラミー賞授賞式は図らずもアリシアがアメリカで活動するミュージシャンたちにとっての精神的支柱であることを改めて証明する機会になったが、そんな彼女の本分は今年2020年、新型コロナウイルスとブラック・ライヴズ・マターをめぐる状況のなかでより強く発揮されている。

医療従事者をはじめとするエッセンシャルワーカーを「いま世界はあなたを必要としている。あなたは重要な存在」と激励して感謝の意を伝える「Good Job」、そして警官の蛮行によって命を落とした同胞へのトリビュートとして「黒人の命が軽視され続けるアメリカで我が子を殺された母親の観点から書いた」という「Perfect Way to Die」。数々の慈善イベントや啓蒙活動に積極的に参加するだけにとどまらず、コロナ禍の世界とブラック・ライヴズ・マターの拡大に作品をつくることによって向き合った著名アーティストは、音楽シーンを見渡してみてもアリシアぐらいなのではないだろうか。彼女は敬愛するニーナ・シモンの「いま我々が生きている時代を反映させることはアーティストの責務である」という言葉を信条とし実践する真の闘士なのだ。

「私はニーナ・シモンの声に宿るパッションに魅了されてきました。彼女はコンポーザーとして、ピアニストとして、シンガーとして、そして声を上げる女性として、私にインスピレーションを与えてくれたのです」

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