「ナチス第三の男」原作者、「最もひどい男」をなぜ書いた?(映画.com)

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出典元:映画ならではの魅力も語った

[映画.com ニュース] 第2次大戦下のナチス・ドイツでヒトラー、ヒムラーにつづく「第三の男」と称されたラインハルト・ハイドリヒを描く「ナチス第三の男」。フランスで最も権威のある文学賞「ゴング―ル賞」の最優秀新人賞に輝いた原作小説「HHhH プラハ、1942年」作者のローラン・ビネ氏が、ハイドリヒの物語を執筆したきっかけを明かした。

 本作は、その非道さからヒトラーも恐れ、150万人を超えるユダヤ人虐殺の首謀者として絶大な権力を手にしていったハイドリヒと、彼の暗殺をもくろむ2人の青年の姿が描かれる。日本では原作小説が本屋大賞の翻訳小説部門で第1位となった。

 ヒトラー、ヒムラーに比べると広くは知られていないハイドリヒの物語を執筆した理由について、ビネ氏は「暗殺自体が驚くべき物語なので、まずはそこにフォーカスを当てたかったのです。その後、ハイドリヒの出世もまた驚くべき物語だと気づきました。両方とも、西ヨーロッパではあまり知られていなかったので、その2つについて書くことに決めました」と説明。「(アルフレッド・)ヒッチコック監督の言葉で『悪役が素晴らしければ素晴らしいほど、物語は面白い』というのがあります。ハイドリヒほどひどい人間を私は見たことがありません」と語る。

 ハイドリヒの残虐性を作り上げた要因は「時代の産物だと思います。時代が違えば、彼はごく普通の男だったかもしれない。あるいは、善良な警官とか。でも、ナチスのなかでスパイ活動、陰謀、殺害に関する異常な才能をあらわにしていったのです」と分析。

 独自の物語が展開する映画については「映像に感銘を受けました」と絶賛し、「私が頭の中で考えていたことが、突然スクリーン上で形になったのです。音楽と生身のキャラクターたちとともに……もちろん、両者のビジョンが完全に一致したわけではありませんが、それは問題ではありません」と映画ならではの表現に太鼓判を押した。

 「ナチス第三の男」は1月25日から全国公開。

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